■2014年11月2日 八演にて「Rで統計」の自主ゼミ合宿

野生動物ゼミでは数学が苦手でもRを使って最低限の統計解析ができることを目指して勉強してきましたが、その復習と総集編として、11月1-2日の休日を利用して八演で合宿しました。植生ゼミの学生やチューター役のOBも含めて総勢12人で、各自のPCを開いてみっちり学習しました。夜は鍋や焚き火を囲んで飲みましたが、翌朝は朝からちゃんと再開できました(一部学生を除く?)。

2日目には各学生の卒研や修論の研究内容を簡単に発表してもらってチューターなどから統計解析上のアドバイスをもらいました。主催者として忙しくて、1日目や飲み会の写真を撮り損ないました。

■2014年10月27日 苫小牧市でカササギ撮影のための自動撮影カメラ設置

苫小牧市のカササギを調べだして3年になりますが、遠いので頻繁には行けません。ここのカササギは犬猫の餌にかなり依存しているのではないかと思っているのですが、量的に評価するのは難しいものです。安定同位体比も使う予定ですが、捕獲の困難さなどがあって分かることはかなり限られます。そこで、シカ調査でも使っている自動撮影カメラ(トレイルカメラ)も併用することにしました。

6月末から試験的に4台を設置してきましたが、今回はその結果を確認した上でカメラの設定を決めて、合計12台を設置してきました。この後のデータ回収や電池交換は、今回も手伝ってくれた地元の人にお願いできそうです。

猫好きのラーメン屋に設置したカメラ。室内猫とは別に外猫のためにキャットフードやラーメン、チャーシューが与えられています。 住宅地のはずれにある小規模な工場では複数の犬が外で飼育されていて、カササギもよくやってくるそうです。
上記のラーメン屋で猫用の餌をいただくカササギたち。満腹した猫はカササギを追い払ったりはしないようです。 こちらは早朝にやってきたキタキツネ。ちなみに、ここのラーメンは麺もスープもなかなか美味しいです。

■2014年10月8日 10月の八演バンディングは種類豊富

八演の事務所構内(恵みの森)では2ヵ月に1回の頻度で丸2日間の捕獲標識調査(バンディング)を続けています。毎年10月は種数・個体数とも多い時期ですが、今年は個体数は46羽とそれほどでもなかったのですが、新顔を含む15種が捕獲できて楽しめました。

コサメビタキ。毎年のように観察してますが、捕獲は初めてです。たぶん構内では繁殖しておらず、春・秋の渡りの時期に通過。 いつ見てもかわいいエナガです。個体数の割にはシジュウカラほどは捕まりませんが、ちょくちょく再捕が出ます。
どこかひょうきんな顔に見えるヤマガラ。野辺山では多くはありませんが、今回は2年前に捕獲した個体が再捕されました。 こちらは常連のシジュウカラ。私は覚えられているようで、構内を散歩していると声を出しながら付きまとわれることがあります。
素晴らしい美声の持ち主、クロツグミ。構内でも声を聞くことがありますがアカハラほどは捕獲されず、3年ぶり。 こちらは初捕獲のトラツグミ。ギョロ目にちょっと引いてしまいます。冬のつくばではふつうですが、ここでは渡りの途中でしょう。

■2014年9月30日 牧草へのシカのインパクトはいかほどか

5月から卒研生が野辺山・清里地域にある6か所の牧草地でシカによる利用(侵入)について調べてきました。まだ調査は続いていますし、分析もこれからですが、場所による違いが大きいことは確かです。周辺環境も違うし、シカ柵の有無や利用形態(放牧地か採草地かなど)、牧草の種類などなど、いろいろなことが影響していそうです。

被害量を推定するために一部の採草地にはシカ排除枠を置かせてもらっていて、今回、2回目の刈り取り(いわゆる坪刈り)をしました。涼しい高原地帯とはいえ、日差しがきつい中での刈り取り作業はなかなか大変ですが、シカ糞の量やカメラ撮影頻度と矛盾しない結果が得られそうな気がしてます。

刈り取り前。1m四方のシカ排除枠の中と、そこから1m離れたところに置いた同じ大きさの枠内の草を鎌で地際から刈り取ります。これは清里のキープ農場ですが、排除枠内のほうが牧草がたくさんあるように見えます。 刈り取ったあとはこんな感じ。実験室に持ち帰ってから草のタイプ別に分けるのは、場所によってはかなり大変だそうですが、そこは学生のお仕事。
キープ農場の牧草地周りに残されている樹林にはシカが食べない植物が目立ちます。これはトリカブト。 こちらはマムシグサ。ただ、シカがよく食べるとされるミヤコザサもふつうにあるので、どこまでがシカの影響かはちゃんと調べないと分かりません。
同じ清里地域の八ヶ岳に近い側にある山梨県立八ヶ岳牧場では周辺のミヤコザサが何者かに食べられてボロボロでした。 ササ原を歩くと虫がたくさん飛び出します。そっと近づくとイナゴです(たぶんコバネイナゴ)。あたり一面のササが食われていました。
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